初診の方は、お口の審査と写真撮影、レントゲン写真の撮影を行ないます。これらの診査情報を元に治療計画を作成し、実際の治療を進めていきます。
治療計画作成の際は、お口の中の状況とどのような治療が必要になるかを全てご本人にご説明し、ご相談したうえでご希望に沿うように治療を進めていきます。

ビスフォスフォネート系薬剤（注射）投与のある患者様へ

骨粗しょう症の治療でビスフォスフォネート系薬剤を服用している方は、歯科治療のうえで配慮や対策をする必要があります。

• 初診の際に、上記薬剤を服用していることをお知らせください
• 処方されているお薬をお知らせください（お薬手帳をお持ちの方は、ご持参ください）
• かかりつけ医院をお知らせください

当院にて、処方されている医師と連絡を取り、最善の対応をさせていただきます。

ビスフォスフォネート系薬剤一覧

現在国内で販売されているビスフォスフォネート系薬剤は、注射で投与するものと週に1回服用する経口製剤があります。

注射用製剤
製品名	適応症	製造販売
アレディア	悪性腫瘍による高カリウム血症、乳癌の溶骨性骨転移	ノバルティスファーマ
オンクラスト	悪性腫瘍による高カリウム血症	万有製薬
テイロック	悪性腫瘍による高カリウム血症	帝人ファーマ
ビスフォナール	悪性腫瘍による高カリウム血症	アステラス製薬
ゾメタ	悪性腫瘍による高カリウム血症、多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌による骨病変	ノバルティスファーマ

経口製剤
製品名	適応症	製造販売
ダイドロネル	骨粗鬆症、脊髄損傷後、股関節形成術後、骨ベーチェット病	大日本住友製薬
フォサマック	骨粗鬆症	万有製薬
ボナロン	骨粗鬆症	帝人ファーマ
アクトネル	骨粗鬆症	味の素（販売：エーザイ）
ベネット	骨粗鬆症	武田薬品工業（販売：ワイス）

下記の症状や異常を感じた場合には、すみやかにご相談ください。

• 食べ物が飲み込みにくい、飲み込む時にのどが痛い、胸に痛みを感じる など
• 体がだるい、力が入らない、食欲不振、発熱、皮膚や白目が黄色くなる など
• 顎の痛み、歯の緩み、歯茎が腫れる、歯茎から膿が出る など

ビスフォスフォネート系薬剤による顎の骨の壊死や顎の骨の骨ずい炎の発生頻度は10万人にひとりとも報告されています。薬を服用中に抜歯した場合や、歯のインプラント治療をした場合に、その部分付近で発生しています。症状は、上記症状に加え、術後の治癒が遅くなるという形で現れます。

ビスフォスフォネート系薬剤を服用されている患者さまで、抜歯やインプラントなどの歯科治療を受けられる方は、必ず服用していることをお申し出ください。